以前のblogに書いたようにiPhone/iPad系からの各種ファイルマネージャについて、です。VPNに加えてリモートデスクトップ接続 + ファイルマネージャでほぼ全てのリソースを扱うことができるはずです。ちなみに今回、iPhone/iPadのみと買いたいのはAndroidから卒業してしまったので。そして、Windows PhoneではVPN対応していないので今回は除外です(更に書けば、Windows PhoneではUAGと呼ばれるSharePointと接続するための特殊なVPNがあるようですが・・・、まぁもちろん一般的に求められているVPNとは異なりますのでやはりまだ除外、ですね)。
私が現状使っているファイルマネージャはAntecea Inc.”Files Connect”と、Stratospherix Inc.”File Browser”の2つです。Splashtop Inc.”FileHound”はファイルマネージャではありませんので詳細を知りたい方は前回のblogをご覧ください。
★Files Connect (Link to iTunes)
恐らく最も多くのプロトコルをサポートしているであろうファイルマネージャアプリです。ここの説明書きを読むより直接iTunesの説明を読んでいただいた方が正確なのですが、一応特徴を挙げておきます。
- ユニバーサルアプリケーション (iPhone, iPad両対応)
- 価格は450円
- 多くのプロトコル(MobileMe iDisk, DropBox, Google Docs, Box Net, FTP, WebDav, SFTP, AFP, SMB)をサポート。内、私が確認を取ったものはFTP, SMBのみですが。
- コピーボード(コピーしたいファイルパスをリスト化しておく領域)をサポート。
- メディアプレイヤーとしての機能付き、接続先の音楽ファイルをダウンロードしてプレイリストとして再生可能。正直、あまり要らない付加機能かもしれません。
- 画像に対するスライドショー機能は恐らくなし(無いはずが無い、と思いたいですが)。
- ZIP解凍、m4vの直接再生も可能。
- ファイル操作時に本体へコピーを作成するので、かなり多くのキャッシュ領域を必要とします。
- フォルダ上下の移動がスライドビューという独特のUI。癖でトップツールバーのボタンを押下した瞬間に接続切替画面に飛ばされるという誤爆操作が多発します。慣れだとは思いますが・・・・
ちょっとしたスクリーンショット、接続選択画面と実際の動作(SMB)画面です。
★File Browse (Link to iTunes)
SMBのみに特化したファイルマネージャアプリです。同様iTunesのほうが正確なんですが・・・。
- ユニバーサルアプリケーション (iPhone, iPad両対応)
- 価格は450円
- サポートプロトコルはSMBのみ。Macから接続するときはSMBプロトコルのサポートを有効にするのでしょう。
- 1ファイルのみのコピーをサポート。なので、複数ファイルのコピーには不向きです。
- フォルダにある音楽ファイルを再生する機能あり。同じくあまり要らない機能・・・かもしれません。
- フォルダにある画像ファイルをスライド表示する機能あり。スライド秒数も0秒~60秒で調整可能。
- ZIP解凍、m4vの直接再生も可能。
- キャッシュは一時的に利用する場合がありますが、使用領域の簡単な確認とParge(削除)は可能。
- トップツールバーがフォルダ上下階層の移動というオースドックス?な操作感。
- ドメインユーザでの接続は”ドメイン名@ユーザ名”のUsernameで接続します。スクリーンショットを参照のこと。
同じくちょっとしたスクリーンショット、ホーム(接続選択)画面とフォルダビュー画面。
両者の使い分けは・・・・と言われると正直あまりないです。というのも私の場合は接続先のほとんどがSMBなので。強いて言えばSMBファイルに対する転送速度は File Browseの方が Files Connectより若干早い気がするものの明らかな差というものはありません。ファイル操作が発生しないならUI的に簡単なFile Browseを使っています(これも私の場合で言えば、VPN内のコピーなのでわざわざVPN回線を経由してコピーしなくてもリモートデスクトップ先でコピーすればいい)。
恐らくほかにも良いファイルマネージャアプリはあるのでしょうが、値段と信頼性の都合上から上記2つが有力かな、というところです。特徴には書いていませんが、どちらのファイルも3rdアプリケーションへのフォワードが可能なので機能としては十分でしょう。
個人的にはSkyDriveの対応が欲しいところです、対応するとしたらFiles Connectでしょうが。MicrosoftのSkyDriveがリリースされたし、Office群のリリースも予告されている(内、OneNoneはリリース済み)ので、来年以降もモバイル環境におけるドキュメント事情はまだまだ進化を続けるのでしょうね。