VPN環境 + SplashtopというiPhone/iPad経由のリモートデスクトップでは全く不満のない環境を満喫しています。リモートデスクトップに関しては以前にも複数回blogに書いていますが、ここへの検索キーワードを見ていると割とドラッグ & ドロップ操作に困っている方が見えるようです。

というか、自分もドラッグ & ドロップの方法がわからない部分もあります。なので、私がどのようにしているかをSplashtopツール群という側面でまとめてみました。

 

★Slpashtopって?

米Splashtopの会社、若しくはそこがリリースする製品群。私が知ったきっかけとなるのは1.5年ほど前に”Slpashtop Remote”というiPhone向けリモートデスクトップアプリケーションをダウンロードしたこと。現在は”言葉通りの”リモートデスクトップだけに限らず、Webカメラ・ファイル転送などPCを遠隔操作するための一連の機能を1つのパッケージとして提供するようになっています。

 

★動作環境

Windows XP以降、Machintosh Snow Leopard以降のはずですが、最新版の情報はSplashtop製品群を利用するためのベースパッケージである”Splashtop Streamer”のダウンロードサイトをご確認ください。”Splashtop Streamer”をインストールした後にセキュリティコード(リモートセッションを接続するためのパスワード)を入力すれば準備完了です。

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★モバイル環境での製品と役割

製品はぶっちゃけ、AppStoreで確認した方が早いですが現状で8製品、その中で一般の人が使うのは恐らく4種類のみ。

  • Splashtop Remote Desktop (iPhone, iPad, Android) … Slpashtop社が恐らく最も力を入れているであろう製品です。その名の通りRemote Desktop環境を提供するもので、タッチ & ドラッグによるドラッグ & ドロップのサポート、3ホン指タップによるメニューコール・及びマルチディスプレイ対応などのサポートなど、モバイルに最適化されています。但し、iPhone(iPod Touch)でリモート操作を行う場合は状況によってFileHoundを使った方がいいかもしれません。
  • Splashtop CamCam (iPhone, iPad) … PCにつないだWebCamをリモートで閲覧するためのソフトウェア。使ったことは無いので情報が怪しいですがレビューを見る限りは録画機能が無い模様。いわば、自宅監視ツールと言えるものだと思われます。
  • Splashtop Touchpad (iPhone) … Macで言うマジックパッドに似たような機能を提供するアプリケーション。これも使ったことないので情報が怪しいですが、スクリーンショットを見る限りはキーボードモードもサポートされているようです。Lion以降で見られるフルスクリーンスライドに対応しているかどうかはわかりません。ちなみに、画面は接続した物理ディスプレイとなるので、リモートデスクトップではありません。Splashtop社が製品アピールのために提供しているものだと思ってよいでしょう。
  • File Hound (iPhone) … 製品アピール上はファイルマネージャとなっています。が、リモートデスクトップとしての機能も持っていて、iPhone上のSlpashtop Remote Desktopで不便なドラッグ & ドロップを簡単に扱うことができます。

 

★”Slpashtop Remote Desktop”と”File Hound”の使い分け

似たような製品が出ていますが、結局どっちを使えばいいの?ということになると思うので、私的な使い分けをまとめてみました。

  Remote Desktop File Hound
主な機能 リモートデスクトップ ファイル操作
リモートデスクトップ
操作方法
  • タッチ場所がマウスポインタの移動という直観的な移動
  • タッチ & ホールドによる右クリックサポート
  • ピンチイン・アウトによる任意倍率の拡大縮小
[ファイル操作]
  • エクスプローラの一階層分に対応するファイル、フォルダ表示
  • ファイル選択時に”ファイルを開く”を実行し、デスクトップを表示

[デスクトップ操作]

  • マウスカーソル表示の相対移動による画面操作
  • タップ=クリック、ダブルタップ=ダブルクリック、及び直接的なドラッグ & ドロップ
  • タッチ & ホールドによる右クリックサポート
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使い分け
  • iPad上では通常のリモートデスクトップとして使用
  • iPhoneではドラッグ & ドロップを伴わない大まかな操作を要求するリモートデスクトップ作業
  • ファイルビュワーとしては一切使用しない (これは別途書くつもりですが、ファイル専用アプリが高機能)
  • 誤差数ピクセル以内の細かいマウス操作を要求するリモートデスクトップ作業、及びドラッグ & ドロップを要求する作業

 

2011年12月20日現在で両ツールともに85円(Tier1)のようです。本来は14.99US$だよ、とか書いてあるのは無視しましょう。私としてはiPhone/iPad上でリモートデスクトップを安価で手軽に利用したいということであれば2アプリ共に支払うべきでしょう。また、Splashtop群がサポートしきれないファイル操作に関しては別ツールを使った方がいいです。

そして、これらの製品を紹介するたびに毎度書きますが、直接”Slpashtop Streamerの接続”を公開しない方がいいと私的に思っています。セキュリティ脆弱性などが報告されたということは聞いたことが無いですが、ログとしての機能はあまり強くありませんし、ユーザ別による細かい設定も行うことができません(=個人向けのリーズナブルな環境)。ログは”C:\Program Files (x86)\Splashtop\Splashtop Remote\Server\STRLOG”にありますが、いつ、どのツールで接続したか、程度しか読み取れません

ファイル操作アプリ、VPN環境については軽く1記事となるのでここでは書きませんが、また書く気が湧いたら書いてみようかと思います。ファイル操作アプリは近々必ず書きます (12月26日追記)こちらの記事として書きました