私のサーバー機は特に高速なHDDアクセスを要するタスクを行ってはいないのでHDDに対するアクセス速度はそこまで必要ではないのですが、気にはなっていたのでベンチマークを取ってみました。

最初に前提条件を書いておくと、ホストOSの構成は以下の感じ。

  • Cドライブ…Windows Server 2008 R2 with Hyper-V のシステムドライブ
  • Hドライブ…Hyper-Vの全ゲストデータドライブ

つまりは単純に、Hドライブ=ゲストOSのドライブ領域に合致するようになっています。Hyper-VではVMBusによってホストOSとゲストOSが繋がっているのですが、その仮想バス転送はどこまで速度がでるのだろうと。

 

ベンチマークに使用したソフトはCrystal DiskMark、最も有名なHDDベンチマークの一つです。1GB領域に対して計3回の測定を行いました。

hv_h gst_c

 

見た感じではほぼほぼ同程度の値が出ている気がします(若干ゲストOSの方が早いのですが)。ということは、VMBusによるデータ転送の速度ロスはほとんど無い、ということなのかな・・・・と。

hv_c

念のためにホストOSのCドライブでのベンチもとってみましたが、やはり同程度のアクセス速度のようで。確かに普段からHyper-VのゲストOSを使っていてデータ転送周りでのストレスを感じたことが無いのですが、ある意味その裏付けとも言える結果になったのかな、と。今一番ストレスを感じることはAeroインターフェースのウィンドウが消える瞬間ですけどね!

 

VMBus速度以外で気になったのがリモートデスクトップ(RDP)でサポートされるドライブの速度。これをCrystal DiskMarkで測ろうとしたのですが、そもそもドライブレターが割り当たっていないドライブで計測不能でした。同じVMBusでもネットワーク系とIDE系で異なるのかなとか、レガシーネットワークアダプタとネットワークアダプタでも違うのかな、とか・・・・。

まだまだHyper-Vはいじり甲斐がありそうです。