Windows Server 2012 Remote Desktop Service License 1 User CAL を購入してから2週間、ここまで環境構築に時間がかかると思ってなかったのですが・・・・、思わぬ罠がありました。

結論から言うと、Windows Server 2012 Hyper-V + RemoteFX における対応ゲストOSには以下のエディションのみが対応のようです。

  • Windows 7 Enterprise Edition (Ultimate Editionは非対応)
  • Windows 8
  • Windows RT
  • Windows Server 2012

詳細はMSDN Remote Desktop Service Blog にある 「RemoteFX Features for Windows 8 and Windows Server 2012」を参照すれば答えがそのまま書いてあります。

 

私が使っていた環境がWindows 7 Ultimate Editionで、当たった問題としてはRemoteFXが構成されていない状態では普通に接続可能なのだけど、RemoteFXを構成に追加すると以下のエラーが発生。

ライセンス プロトコル間でネットワークの問題が発生したため、リモートセッションは切断されました。リモートコンピュータへの接続を再実行してください

このエラーが曲者で、国内外問わずに調べてみると直接的にはライセンス不足が原因ではない場合に発生する模様です。幾つか覚えている限りでのエラー原因を挙げておきますが、識者に見解を求めるのが一番手っ取り早いです。

  • RemoteFXがサポート外のOSに対して、RemoteFXが構成されたOSに接続しようとした (今回の事例)
  • Remote Desktopが許可されていないユーザーで接続する (グループポリシーを参照)
  • ライセンス認証構成が破損している (HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\MSLicensing)
  • RemoteFXを有効にするだけのエクスペリメントが指定されていない (接続品質をLANに変更)
  • などなど

 

以前の環境でWindows 7 Ultimate Editionを使っていたので、その環境を維持しつつ何とかWindows Server 2012 Hyper-V + RemoteFX へ移行をしたかったのですが・・・、Windows 7 Enterprise Edition / Windows 8 Enterprise Edition へのアップデートインストールがサポートされていないのですね。結局、Windows 8 Enterprise Edition を新規にインストールして、それから各種アプリケーションの構成を再構築する事となりました。

何はともあれ、Windows Server 2012 Hyper-V RemoteFX環境で何かしらのトラブルがあるようなら一度、先に挙げたBlogの内容を一読して環境条件が満たされるかどうかを照らし合わせたほうが良いでしょう。

 

最後に、Windows 8上でRemoteFXが有効になっている画面を。

○ホストOS側 (Windows Server 2012 Hyper-V RemoteFX)

hyper-v

○ゲストOS側 (Windows 8 Enterprise Edition上)

win8_remotefx