VR(仮想現実)の先端を走るデバイスとして有名なOculus Rift DK2が届いたよ!、というものですが記事の焦点はそのデバイスそのものであったり、Oculusが謳う没入感であったりはしません。そのデバイスを手に入れるための事実のみに言及いたします。

※ 以下に記載することはあくまで私自身の事実となりそれに関する記載となります。順調に発送された方も見えるかもしれませんが、その限りではないということです。

 

事の発端は2013年5月頃、初のOculus Rift (現在でいえばDK1に該当)がどこぞのメディアで紹介されました。海外製品からの日本発送がいささか面倒なのは割と知っているうえで、そのメディア紹介記事に書かれていたのは輸入代理販売として「ゲッコー・アンド・カンパニー」が行うとの事。

聞きなれない会社名ではあったので一通りのことは調べて以下のことを確認しました。

  • 実体のある会社であるということ (=個人輸入業者ではない事)
  • (2013年の当初から)発送に対して遅延があったりするという書き込みが割と多いこと (※但し、Google検索結果の上での話であり、発送が遅れたという事実があったかどうか、は私の知るところではありません)

この時点で既に通常であれば手を引く(ちなみに金額としては37,800円だったかな)べきラインかもしれませんが、私の場合は突っ込みました。メディア記事確認後の翌日には予約注文を終えて、送金も行いました(ちなみに金額としては37,800円だったかな)。注文当時の発送は6月下旬ごろだったと思いますがそこを過ぎても発送されず7月下旬ごろに発送遅延が発生してもうしばらくかかるという事の連絡がメールで入り・・・、そしてまだ来ない商品を待ちつつ2014年1月には消費者センターと警察にかかるもその時点では発送する意思がないかどうかの立証が難しいとのこと。

同様の感じの流れは以下のサイトでも取り上げられているとおりです。

 

どこぞの番組で取り上げられていましたが、インターネットにおける商品取引で届かないケースの場合、それが詐欺罪に問えるかどうかは立証が「先方側に発送の意志があるかどうかを問われる」という部分で難しいということらしいです。上記で挙げたように、メールなりで商品の入荷遅延により発送も遅れる、とあれば発送の意思はあるよと明示しているので詐欺には該当しないようです、多分 (詳しいことは専門の方に聞いてね)。

ともあれ、そんな状態を2014年10月まで放置していましたがそろそろいい加減に先方のお尻に火をつけた方が無難だな、とも思いまして内容証明にて先方に事実確認を行おうと。この内容証明が非常に曲者で・・・、利用できる文字や1ページ内の文字数に細かい制限があるという事。

Google先生で「内容証明 Word テンプレート」のような感じで検索すればざっとしたテンプレは出てきますが、それでも実際の内容証明における制約に適さない場合があるのでご自身でチェックする必要があります(郵便局の人が言うには2~3回の提出は覚悟しておいてね、との事)。再提出は自身はもちろん、郵政担当の方の時間も浪費しますので内容証明の規則に関しては必ず目を通しておきましょう。

私の場合は内容証明で発送の意図があるかどうかを実際に書く前に、注文メールに書かれていた担当者の電話へ直接問い合わせて事前にDK2の発送の確約を取っていたので、発送状態の事実確認→電話で確約したDK2の発送に関する事実確認、となりました。その為、記載した内容は以下の通り。

  • 内容証明の宛先
  • 内相証明の送付者 (=自身の住所氏名)
  • インターネット経由での注文を行った商品名、および入金した口座番号
  • 電話で確約した内容 (発送確約の商品名、および発送予定日付)
  • 同内容が実現しなかった場合の行動指針 (=少額訴訟へ)

という面倒な手続きを経て当時注文した商品の後継であるDK2を入手しました(なにせ、DK1は既に販売していないので)。

もちろんインターネット上での商材が全てこのようなケースになることはありませんが、取引の際には事前に相手のことをよく理解した(=リスクも込みで)上で行いましょう

因みにですが今回の場合、私が注文に踏み切ったのは法的な手段を最悪用いることになっても回収するという見込みがあるから、と踏んでいたことであり個人取引が相手だった場合は間違いなく取引はしていないでしょう。法的に訴えることすらできなくなった場合は完全にこちらの負けなので・・・。

そして最後に。手に入れた肝心のOculus Riftですが、サーバー系のプログラムを主に行う私よりは有効に使っていただける会社の方で遊んでもらっています。私自身が使うよりも前に、まずは3Dのおべきょーが・・・・・。